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ペット葬儀コラム

ペット火葬は新宿区役所に依頼できる?流れや費用、火葬業者との違いを解説

ペット火葬は新宿区役所に依頼できる?流れや費用、火葬業者との違いを解説

「ペットが亡くなったら区役所に引き取ってもらえるの?」
「新宿区役所でペット火葬はできるの?」
と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

実は新宿区では、新宿区役所の管轄機関である「清掃事務所・清掃センター」を通じて、ペット火葬を依頼することができます。しかし、その流れや費用、サービス内容は民間のペット火葬業者とは大きく異なります。

突然のペットの死に直面したとき、どこに連絡すればよいのか、費用はどれくらいかかるのか、遺骨は返してもらえるのかなど、さまざまな疑問が浮かぶことでしょう。

この記事では、新宿区のペット火葬サービスの具体的な内容や申請方法から、民間業者との違いまでを詳しく解説します。大切な家族の一員だったペットとの最後のお別れに後悔が残らないよう、新宿区でのペット火葬に関する情報をまとめました。ご家族の皆様の状況や希望に合った選択の参考にしていただければ幸いです。

新宿区役所でのペット火葬サービスについて

火葬場

新宿区役所にペット火葬の依頼は可能

新宿区では、家庭で飼育していたペットが亡くなった場合、区役所が提供するペット火葬のサービスを利用することができます。具体的には、体重25kg未満のペットであれば、新宿区役所の一組織である「清掃事務所・清掃センター」で有料にて引き取りをおこなっています。

引き取られたペットは、清掃事務所・清掃センターで一時保管された後、動物専門霊園へ引き渡されます。そこで他のペットと共に合同火葬され、専用の墓地に埋葬される流れとなっています。この方法では、費用を抑えることができる一方で、個別の火葬とは異なり、ペットの遺骨を返してもらうことはできないという点に注意が必要です。

新宿区のこのサービスは、「なるべく費用を抑えたい」「遺骨の返却にはこだわらない」というご家族向けの選択肢といえるでしょう。愛情を持って最期まで看取ったペットとのお別れの方法はさまざまですが、区役所経由の火葬は、公共サービスとしての基本的な対応を提供しているのが現状です。

新宿区役所のペット火葬にかかる費用は3,000円

お金と電卓

新宿区役所を通じたペット火葬の費用は、1頭あたり3,000円と設定されています。

この金額は体重25kg未満のペットを対象としており、大きさや種類に関わらず一律料金となっています。

清掃事務所での一時保管、動物専門霊園への運搬、合同火葬、そして埋葬までの一連の処理が含まれています。追加料金が発生することはなく、支払いは清掃事務所へペットを引き渡す際におこなうのが一般的です。支払い方法については各清掃事務所によって異なる場合がありますので、ペットが亡くなった旨を連絡するときに確認しておきましょう。

新宿区役所にペット火葬を依頼するメリット

メリット

新宿区役所にペット火葬を依頼する最大のメリットは、何と言ってもコスト面です。1頭あたり3,000円という料金設定は、民間の火葬業者と比較すると低価格と言えるでしょう。経済的な負担を極力抑えたいと考えるご家族にとって、区役所のサービスは大きな助けとなります。

また、手続きの簡便さも魅力の一つです。管轄の清掃事務所・清掃センターに連絡して引き渡すだけという流れは、悲しみの中にあるご家族の皆様の負担を軽減します。民間業者を探したり、比較検討したりする時間や労力をかける必要がなく、公的なサービスとして淡々と対応してもらえる点は、精神的にも助けになるケースがあります。

新宿区役所にペット火葬を依頼するデメリット

デメリット

新宿区役所にペット火葬を依頼する最大のデメリットは、「遺骨の返却がない」という点です。区役所経由のペット火葬は合同火葬となるため、他のペットと一緒に火葬され、個別に遺骨を識別することができません。長年家族の一員として過ごしてきたペットの遺骨を手元に置いて供養したいと考えるご家族の皆様にとっては、デメリットに感じるのではないでしょうか。

また、区役所のサービスでは、ペットとの最後のお別れの時間を十分に取ることが難しい場合があります。民間の火葬業者で提供されるような立会い火葬や、お別れのセレモニーといったサービスはありません。大切なペットとの最期を、ご家族全員でゆっくりと見送りたいという希望がある場合には、区役所のサービスでは物足りなさを感じるかもしれません。

さらに、区役所のペット火葬は「供養」というよりも「処分」という考え方に近いサービスです。ペットを家族の一員として大切に思い、最期まで敬意を持って送り出したいと考える場合、この点が合わないという方もいらっしゃるかもしれません。

感情的な部分を重視するなら、ペットの個性や家族との思い出を尊重した火葬方法を提供する民間業者のほうが適している場合もあります。

新宿区役所にペット火葬を依頼する流れ

お辞儀をする女性

新宿区役所(実際には清掃事務所・清掃センター)へペットの火葬を依頼する場合の具体的な手順を知っておくと安心です。連絡先の確認から実際の引き渡しまで、ステップごとに必要な準備や注意点をまとめました。大切なペットとの最後のお別れを、少しでもスムーズに進められるようご参考ください。

新宿区役所にペット火葬を依頼する流れ

(1)清掃事務所に連絡する

新宿区でペットが亡くなった場合、区役所への火葬依頼は管轄の清掃事務所・清掃センターへの連絡から始まります。まず、お住まいの地域を担当する清掃事務所に電話をかけ、「ペットが亡くなった」旨を伝えましょう。

お住まいの地域を担当する清掃事務所・清掃センターの電話番号は、「新宿区ホームページ|管轄の清掃事務所・清掃センター」のページで確認できます。

基本的に新宿区では体重25kg未満のペットを対象としていますので、それ以上の大型犬などの場合は、民間の火葬業者への依頼を案内される可能性があります。電話で手続きの概要を確認したら、引き渡し日時の予約をおこないます。突然のことで気持ちの整理がつかない中での連絡は辛いものですが、できるだけ早めに連絡することをおすすめします。特に暑い季節は、ペットの遺体の保存状態にも関わるため、時間的余裕を持った対応が必要です。

(2)引き渡すための準備をおこなう

ぬいぐるみ

清掃事務所・清掃センターにペットを引き渡す際には、適切な包装が必要です。新宿区では、ペットの遺体を「袋や段ボール等で包装した状態」で引き渡すよう案内されています。

基本的な準備としては、ペットの大きさに合った段ボールや頑丈な袋を用意しましょう。ペットシートや新聞紙を敷いた上に、お気に入りのタオルなどでご遺体を優しく包みます。夏場は特に腐敗が進みやすいため、保冷剤をタオルで包んでご遺体の周りに配置すると良いでしょう。ただし保冷剤の結露がご遺体に直接触れないよう注意が必要です。

ご遺体を引き渡すまでの保存期間は、夏で1〜2日、冬でも2〜3日が限度と言われています。それ以上経過すると状態が変化してしまう可能性がありますので、できるだけ早めに清掃事務所へ引き渡すことをおすすめします。ご家族の皆様の気持ちの整理をつけつつ、大切なペットを安らかな姿で送り出してあげられるよう、無理のない範囲で準備を進めましょう。

(3)清掃事務所に引き渡す

段ボールを持つ男性

基本的には、ご家族の皆様がペットを清掃事務所まで持っていく必要があります。出張引き取りサービスについては新宿区の公式情報には記載がないため、基本的には対応していないと考えられます。

民間のペット火葬業者であれば、多くの場合、自宅まで迎えに来てくれるサービスを提供していますので、移動が困難な方はそちらの利用も選択肢の一つです。

清掃事務所・清掃センターへペットを引き渡した後は、そこで一時保管されたのち、動物専門霊園へと運ばれます。その後、動物専門霊園では同じ時期に引き取られた他のペットたちと共に合同火葬が行われ、専用の墓地に埋葬されるという流れになります。

この区役所経由の火葬では、ご家族の皆様が火葬の様子に立ち会うことはできません。また、清掃事務所へ引き渡した後、火葬が行われるまでの具体的な日数については、混雑状況や時期によって変動する可能性がありますので、引き渡し時に確認しておくとよいでしょう。

大切なペットとの最後のお別れとなりますので、清掃事務所での引き渡しの際に、しっかりとお見送りされることをおすすめします。

(4)犬が亡くなった場合の死亡届を提出する

悩む夫婦

愛犬が亡くなった場合は、清掃事務所でのペット火葬の依頼とは別に、30日以内に死亡届を提出する必要があります。提出方法はマイクロチップ登録状況によって異なります。

マイクロチップ登録済みの犬は、環境省指定サイトでのオンライン手続きのみとなります。

未登録の場合は、新宿区保健所の衛生課か特別出張所での窓口提出、または東京共同電子申請サービスでの電子申請が可能です。窓口提出の際は、鑑札と狂犬病予防注射済票(年度分)の返却が基本ですが、思い出として保管したい場合は相談できます。詳しくは「新宿区ホームページ|飼い犬が死亡したとき」をご覧ください。

この手続きを怠ると、狂犬病予防接種の通知が継続的に送付されるだけでなく、最悪の場合は罰則が適用される可能性もありますので、必ず期限内に手続きを行いましょう。

なお、猫やうさぎなどの小動物については、死亡届の提出義務はありませんが、マイクロチップを装着している場合は、マイクロチップ情報の登録をしている団体で死亡申請を行ってください。

ペット火葬の種類について

ペット火葬

ペット火葬にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。新宿区で提供されている合同火葬から、民間業者が提供する個別火葬まで、選択肢を理解しておくことで、大切なペットとの最後のお別れを自分たちの希望に沿った形でおこなうことができます。ここでは主な火葬の種類とその特徴、選び方のポイントについてご紹介します。

(1)合同火葬|複数のペットを一緒に火葬

2匹の犬と花

合同火葬とは、同じ時期に亡くなった複数のペットを一緒に火葬する方法です。新宿区役所でおこなっているペット火葬もこの合同火葬に該当します。

合同火葬の場合、火葬後に個々のペットの遺骨を識別することが難しいため、一般的には遺骨の返還はおこなわれません。火葬後は専用の合同墓地などに埋葬されることになります。そのため、「大切なペットの遺骨を手元に置いておきたい」というご家族の希望には応えられないという点が最大のデメリットといえるでしょう。

(2)個別火葬|ペットを一体ずつ個別に火葬

犬と花

個別火葬とは、ペットの遺体を一体ずつ個別に火葬する方法です。合同火葬とは異なり、他のペットと混ざることなく、大切なペットだけを丁寧に火葬できるのが大きな特徴です。

個別火葬にはさらに、「個別一任火葬」と「個別立会火葬」の2種類があります。

個別一任火葬は、火葬から遺骨の収集までを火葬業者にお任せする方法です。火葬後、きれいに収集された遺骨が骨壺に入れられて、ご家族の皆様に返されます。一方、個別立会火葬では、ご家族が火葬の様子を見守りながら、お骨上げや遺骨の収集まで立ち会うことができます。

また、火葬業者によっては、火葬前にお別れのセレモニーを行ったり、お経を読んでもらったりと、人間の葬儀に近い内容で執り行うことも可能です。

それぞれの特徴比較と選び方のポイント

選び方

ペット火葬を選ぶ際は、合同火葬と個別火葬それぞれの特徴を理解し、ご家族の状況や思いに合った方法を選ぶことが大切です。ここでは両者の違いを比較しながら、選択のポイントをご紹介します。

火葬方法遺骨返却立会い主な特徴
合同火葬(区役所)なしなし複数のペットを一緒に火葬
個別一任火葬可能なし火葬から収骨まで業者に一任
個別立会火葬可能可能お別れの儀式やセレモニーも可能

費用面では合同火葬が最も経済的で、新宿区なら3,000円という低価格で利用できます。しかし、遺骨の返却がなく、最後のお別れの時間が限られるというデメリットがあります。「とにかく葬儀料金を抑えたい」「遺骨の返却を希望しない」というご家族に適した選択肢といえるでしょう。

一方、個別火葬は費用は高くなりますが、大切なペットとしっかりお別れできる時間が持てます。特に個別立会火葬では、ご家族全員でペットを見送ることができ、遺骨も手元に残せるため、「家族の一員として最後まで敬意を持って送りたい」というご家族の思いに応えられます。

選び方のポイントとしては、まず予算を考慮した上で、「遺骨を手元に残したいか」「最後のお別れの時間をどれだけ大切にしたいか」という点を検討するとよいでしょう。また、ペットとの関係性や家族構成なども考慮し、「後悔のない選択」を心がけることが大切です。

区役所と民間火葬業者の比較

悩む家族

ペット火葬を依頼する際、区役所と民間業者のどちらを選ぶかで、サービス内容や費用が大きく異なります。それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが良いということではなく、ご家族の状況や希望に合った選択が大切です。ここでは、考え方の違いやコスト面、提供されるサービス内容を比較し、最適な選択のための情報をご紹介します。

民間火葬業者のサービス内容

ペットの小さな家

民間のペット火葬業者は、区役所では対応していない多様なサービスを提供しています。まず火葬方法として、合同火葬だけでなく、一任個別火葬や立会個別火葬といった選択肢があります。特に立会個別火葬では、ご家族が見守る中でペットを個別に火葬してもらえるため、最後のお別れをしっかりとおこなうことができます。

例えば、訪問火葬専門「ペットの小さな家」では、次のような火葬方法をご用意しています。

おまかせ火葬プラン:一任個別火葬のタイプで、ご自宅へのお迎えから個別火葬、ディレクターによるお骨上げ、返骨までをおこないます。
立会い火葬プラン:立会個別火葬のタイプで、ご家族様が火葬に立ち会い、直接お骨上げをおこなうことができます。
プレミアム火葬プラン:立会個別火葬に加え、事前の安置処置(棺・ドライアイスによる安置)からプロにお任せできる充実したサービスです。

区役所と民間火葬業者の比較

比較

区役所と民間火葬業者では、ペット火葬に対する考え方やサービス内容、費用に大きな違いがあります。それぞれの特徴を理解し、大切なペットとの最後のお別れ方法を選ぶための参考にしてください。

まず、ペット火葬に関する考え方の違いですが、区役所では公共サービスとしての基本的な対応を提供しています。公平性と効率性を重視する行政サービスという性質上、儀式的な要素よりも、必要な対応をコンパクトにおこなう点を重視しているのでしょう。

一方、民間の火葬業者では「大切な家族の一員を供養する」という考え方が基本にあり、ペットへの敬意と飼い主の気持ちに寄り添ったサービスを提供しています。

次に、コスト面では明確な差があり、区役所経由の火葬は圧倒的に安価です。前述したように新宿区の場合、1頭あたり3,000円という料金設定になっています。対して民間業者では提供されるサービスによって異なりますが、おおよそ2万円〜5万円程度が相場となっており、より充実したサービスを求めるとさらに高額になる場合もあります。

サービス内容においても大きな違いがあります。区役所では合同火葬のみで遺骨の返却はなく、火葬の立ち会いもできません。対して民間業者では、一任個別火葬や立会個別火葬など選択肢が豊富で、火葬前のセレモニーや遺骨の返却、希望の場所での火葬など、ご家族の要望に沿ったきめ細かいサービスが受けられます。

長年家族の一員として過ごしてきたペットだからこそ、最後のお別れをどのようにおこないたいかを考え、ご家族の気持ちに合った選択をすることが大切です。

まとめ|新宿区役所か民間業者か?比較して後悔のないお別れを

ペットとのお別れに際して、新宿区では区役所の清掃事務所・清掃センターでペット火葬を依頼することができます。体重25kg未満のペットであれば、3,000円という低価格で対応してもらえますが、合同火葬となるため遺骨の返却はありません。一方、民間のペット火葬業者では、より高額にはなりますが、個別火葬や立会い、遺骨の返却など、きめ細かなサービスを受けることができます。

どちらが良い悪いということではなく、ご家族の状況や気持ち、予算に合わせた選択が大切です。遺骨を手元に残したいか、お別れの時間をどれだけ大切にしたいかなど、ご自身の思いと向き合いながら選ぶことで、大切なペットとの最後のお別れが心残りのないものとなるでしょう。

何よりも、長年家族の一員として過ごしてきたペットへの感謝と愛情を形にする方法として、自分たちに合った選択をすることが、残されたご家族の心の整理にもつながります。

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